CADソフトウェアは、設計において非常に重要な役割を果たしています。手作業による工程を大幅に削減し、プロセスを大幅に効率化できるため、設計に欠かせないツールです。現時点では、市場にはシンプルで軽量なソフトから多機能なソフトまで、さまざまなCADソフトが存在しています。
シンプルで軽量なCADソフトを求めるユーザーにとって、それらの多機能ソフトは「多機能すぎて、動作が重い」というところが逆に業務効率を低下させることがあります。故により軽量で効率的なCADソフトの需要が高まっています。一方で、複雑な業務に対応するために、多機能なソフトが求められることもあります。
本記事では、いくつかのおすすめCADソフトをご紹介し、其々のファイルの読み込み速度・ファイル形式との互換性・デバイスの要件・専門領域などのポイントを解説し、ユーザーのニーズに合ったソフト選びのお手伝いをいたします。
オススメトップ1:ZWCAD
「ZWCAD」は、ZWSOFTが独自に開発した2次元CADソフトです。 「ZWCAD」はマルチコアCPUアクセラレーション技術により、ファイルの保存や読み込みの効率を効果的に向上させます。 また、最新のDWGファイル形式にも対応しており、操作も簡単で、製造業や建設業など様々な業界のユーザーの設計ニーズに応えることが可能です。 ユーザーフレンドリーでシンプルなインターフェースと、使い慣れた簡単なショートカットコマンドにより、ユーザーはすぐに使い始めることができ、仕事を効率的に進めることができます。
ZWCAD | |
優位領域 | 機械、建築・建設産業 |
使いやすさ | ★★★★★ |
ファイルの読み込み速度 | ★★★★★ |
UIデザイン | クラシック・リボン・カスタマイズ対応 |
対応OS | Windows 11・10・8.1・7 SP1 |
対応ファイル形式 | JWW・DWG・DWF・DXF・DWT・DGN・PDF・IFC・SAT・STL・JPG・PNG・STEPなど |
プロセッサ |
基本:Intel® Pentium™4 1.5GHzのプロセッサ 推奨:Intel® Core™ i5-10400以上のプロセッサ 同性能のAMD®プロセッサも対応 |
メモリ | 最低: 2 GB 推奨: 8 GB |
料金 |
¥98000で買い切り、後付けの支払いは不要 年間ライセンスの提供があります |
ZWCADの特徴
- ファイル比較:2つの図面を比較し、古い図面と新しい図面の違いを色で強調する機能です。編集したファイルと元ファイルの違いがはっきりと分かります。
- スマートシリーズ機能:「ZWCAD」には、作業効率を大幅に向上させる独自の機能が搭載されています。特に、大規模なユーザーフレンドリーなUI:ZWCADは、クラシック、リボン、カスタマイズの各インターフェースに対応しています。
- 操作が軽い・デバイスの要件が低い:業界で求められる主要機能や最新機能を統合している一方で、他の汎用CADと比較してソフト自体がより軽量化されています。システム要件も低く抑えています。ファイルの読み込み速度もとても速いです。
- コストパフォーマンスに優れた:ZWCADは98000円で買い切り型のソフトを提供し、一度料金を支払えば、その後追加の支払いは必要ありません。ZWCADは長期使用する場合、他のCADソフトと比べて大幅にコストを削減でき、経営費用を抑えることが可能です。
「ZWCAD」は「スマートプロット」や「スマートボイス」などのスマートシリーズにより、複数の図面を同時に表示したり、ファイルコメントの編集作業を効率化したりすることが可能です。これら以外、無断編集を防ぐ「ロックとロック解除」や作業効率を向上させる「フレキシブロック」などの機能もあります。
官公庁との関係があるユーザーは、ネットセキュリティのため、サブスクリプション型ソフトを利用し続けることが難しい場合があります。このような場合には、買い切り型の「ZWCAD」が選択肢となります。
料金面では、「ZWCAD」は長期使用する場合、他のCADソフトと比べて大幅にコストを削減でき、企業の経営費用を抑えることが可能です。
さらに、「ZWCAD」は30日間の無料トライアルを提供しているので、よりスムーズに動作し、コストパフォーマンスの高いCADソフトをお探しの方は、ぜひ一度ダウンロードしてお試しください。
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オススメトップ2:AutoCAD
「AutoCAD」は、Autodesk社によって開発され、世界で最も広く使用されているCADソフトの一つです。AutoCADは1982年に初めてリリースされて以来、長い歴史を経て、現在では業界スタンダードとして、主に2Dおよび3D設計に使用され、建築、土木、機械工学、製造業など、幅広い分野で利用されています。ですが、AutoCADの豊富な機能によって、「多機能すぎて、動作が重い」という欠点をもたらしています。
AutoCAD | |
優位領域 | 建築、土木、機械工学、製造業 |
使いやすさ | ★★★★☆ |
ファイルの読み込み速度 | ★★★ |
UIデザイン | リボンが主流 |
対応OS | Windows 11/10 |
対応ファイル形式 | JWW・DWG・DWF・DXF・DWT・DGN・PDF・IFC・SAT・STL・JPG・PNG・STEPなど |
プロセッサ |
基本:2.5~2.9 GHzのプロセッサ 推奨:3 GHz以上のプロセッサ ARMプロセッサはサポートされていません |
メモリ | 基本: 8 GB 推奨: 32 GB |
料金 |
¥8,800/1ヶ月 ¥71,500/1年 ¥214,500/3年 永久ライセンスなし |
AutoCADの特徴
- Autodesk社の「AutoCAD」を代表とするソフトウェアは、非常に多機能です。ユーザーはニーズに応じてカスタマイズすることで、より便利に使用することができます。
- 汎用2DCADとは、業界やジャンルを問わず使いやすいCADを指します。「AutoCAD」 の他にも「Jw-CAD」「VectorWorks」などが挙げられますが、「AutoCAD」 はこれらよりも使われているソフトになります。
- 「AutoCAD」 は世界各国で使用されている設計ソフトです。そのため、国外の設計者や施工業者とデータの受け渡しをする際もスムーズに進めることができます。関係者同士でデータ変換の必要がない点は「AutoCAD」 の魅力のひとつと言えるでしょう。
多くのCADソフトの中で、「AutoCAD」 は長い歴史を持ち、業界のスタンダードとして長年にわたり広く使われてきました。ただし、ユーザーの中には「多機能すぎて、動作が重い」との声もあります。「AutoCAD」 は多機能で、幅広い設計ニーズに対応できますが、その複雑さや高いハードウェア要求、サブスクリプション制の料金が一部のユーザーにとって負担となることがあります。
完全無料版(1年間のみ)は教育機関・学生向けのサービスであり、企業・個人で使用できる無償版のは試用のみです。無料期間は30日間と設定されています。
オススメトップ3:IJCAD
「IJCAD」は、名古屋に本社を持つインテリジャパン株式会社が開発した、2次元汎用CADソフトウェアです。
2DCADといえば「AutoCAD」 が一般的に使われていますが、「IJCAD」 は「AutoCAD」 との高い互換性を持った製品です。操作性も似通っているので乗り換えを検討している場合にも大きな混乱が起きにくくなっています。基本機能や編集機能や編集可能なデータフォーマット、操作性などが「AutoCAD」 と近いのに手ごろな価格で扱えるため、コスト削減を検討している企業から注目されています。
IJCAD | |
優位領域 | 機械・建設・不動産・電気産業 |
使いやすさ | ★★★★ |
ファイルの読み込み速度 | ★★★☆ |
UIデザイン | クラシック・リボン |
対応OS | Windows 11 (22H2)・Windows 10 |
対応ファイル形式 | PDF・DWG・DXF・JWW・SXF |
プロセッサ | Core i5以上を推奨 |
メモリ | 最低: 4 GB 推奨: 8 GB |
料金 |
¥4950/月 ¥39600/年 ¥110000/永久ライセンス 次年度以降¥22000/年の料金がある |
IJCADの特徴
-
- AutoCADとの高い互換性:「AutoCAD」 と類似したコマンド体系やオプションウィンドウを備え、より使いやすくなっています。
- 強力なファイル互換性:JWW形式の読み書きに対応しているだけでなく、複数のSXF形式の読み書きオプションも提供し、強力な機能を誇ります。
- シームレスな移行体験:旧版AutoCADからの移行を考慮し、カスタマイズやデータ移行機能を準備して、「AutoCAD」 から「IJCAD」への移行をストレスなく行えます。
「IJCAD」の強みはJWW・SXFファイルの読み込みと書き込みです。主なユーザー層は機械・建設・不動産・電気といった業界に属してます。月間・年間ライセンスがありますので、短期に利用すると、「IJCAD」がおすすめです。永久ライセンスもありますが、次年度以降¥22000/年の料金を支払わなければなりません。長期に利用する場合、料金は高くなります。
2024年2月よりそれまでの売り切りモデルが終了になり、ライセンス形式がサブスクリプション方式となりました。そのため価格体制が複雑で分かりにくくなりました。ネットワークを介した認証が常に必要なため、セキュリティに厳しい会社では問題があるかもしれません。
オススメトップ4:BricsCAD
「BricsCAD」は、「AutoCAD」 と高い互換性を持つCADソフトです。その作図概念やコマンドエイリアスが「AutoCAD」 に非常に似ているため、「AutoCAD」 の操作に慣れているユーザーは、新たな操作方法を一から学ぶことなく、簡単に「BricsCAD」へ移行することができます。
BricsCAD | |
優位領域 | 3D機能や建築産業優位 |
使いやすさ | ★★★ |
ファイルの読み込み速度 | ★★★☆ |
UIデザイン | 一般的CADソフトと違いがあり、アイコンも多い |
対応OS |
Windows 8.1、10、11(x64) Ubuntu 20.04 LTS以降サポートされているUbuntuバージョン(安定性が必要な場合は、LTSが適している) openSUSE builds、2020年4月以降 Fedora builds、2020年4月以降 macOS 10.15 以上: Catalina (macOS 10.15)、Big Sur (macOS 11)、Monterey (macOS 12)、Ventura (macOS 13)、Sonoma (macOS 14)。 |
対応ファイル形式 | DWG・DWF・DWS・PDFなど |
プロセッサ |
基本:Intel® Core™ i5 推奨:Intel® Core™ i7/9 同性能のAMD®プロセッサも対応 |
メモリ | 最低: 8 GB 推奨: 16 GB |
料金 |
¥43,000/1年 ¥116,000/3年 ¥94,250/永久ライセンス ¥21,750/年のメンテナンス更新料金がある |
BricsCADの特徴
- 操作スピードはとても速く、ファイルのオープン、レイアウトタブの切り替えは快適
- 3D操作はもたつきがない。Communicator for BricsCADを追加することで、様々な3Dデータの読み込みが可能
- パラメトリック設計に対応、機能が完備
- ワークスペースはランチャーから起動し、3D機能は「モデリング」「メカニカル」「BIM」 として「2D作図」と明確に分けている
- Viewbase を元にした2D図面化は安定して動く
「BricsCAD」は汎用CADソフトとされていますが、2D機能や動作原理で使いこなすのが難しいという声もあります。そのため、汎用2DCADソフトとしては短所が多く、広く推奨できません。一方、3D機能は優れており、3Dに専念するユーザーには試す価値があります。
コスト面では、2024年4月から価格改定を行い、全体的なコストが上昇しました。これにより、ユーザーは従来の永久ライセンスから年間サブスクリプションモデルへの移行が促されています。また、優れた3D機能により、「BrisCAD」はシステムやハードウェア要件も比較的高く、最低でも8GBのメモリが必要です。
オススメトップ5:JW_CAD
「JW_CAD 」は、Windowsで動作する2D(2次元)汎用CADソフトウェアです。建築士との協力のもとで開発されたため、建築分野に特化した便利な機能が多数搭載されており、建築用CADとして広く知られています。特筆すべきは、「JW_CAD」が商業用途でも無料で使用できるCADソフトという、同類のソフトの中でも非常に珍しい点です。
「JW_CAD 」は主に2次元設計用のソフトですが、特定の拡張プラグインを利用することで、いくつかの簡単な3次元機能も実現可能です。
JW_CAD | |
優位領域 | 建築 |
使いやすさ | ★★★☆ |
ファイルの読み込み速度 | ★★★☆ |
UIデザイン | ユーザーフレンドリー |
対応OS |
Microsoft® Windows 8、Windows 10、Windows 11 32bit / 64bit |
対応ファイル形式 | DXF・JWC・JWW・SFC・P21など |
プロセッサ | Intel Core i5 2Hz以上 |
メモリ | 推奨: 4GB |
料金 | 無料 |
JW_CADの特徴
-
- 無料で使用できるため、導入コストの大幅な削減ができる
- 建築向けのコマンドが搭載されて、簡単かつ素早く図面が作成できる
- いくつかの拡張プラグインを使用することで、基本的な3次元機能も実現できる
基本的な描画機能に加えて、「Jw_cad」は高度な機能も提供しています。たとえば、建築分野で重要な日影図の作成機能により、建物が異なる時間帯にどのように日光を受けるかを把握することができます。また、「Jw_cad」は豊富な作図ツールを備えて、平面図、断面図、立面図を迅速に生成することが可能です。さらに、データのカスタマイズにも対応し、さまざまな特殊な設計ニーズに応えることができます。
しかし、このソフトの更新がいつ行われるかは定かでなく、最新機能が十分に整っていない可能性があります。
オススメトップ6:FreeCAD
「FreeCAD」は、約20年の歴史を持つ無料のオープンソースパラメトリック3D CADソフトです。2002年以来、世界中の開発者コミュニティによって継続的に開発されています。「FreeCAD」の基盤となるジオメトリカーネルには、20世紀90年代の3D CADプログラ「CAS.CADE」をオープンソース化した技術である「OpenCasCade」が採用されています。
FreeCAD | |
優位領域 | 3D機能 |
使いやすさ | ★★★ |
ファイルの読み込み速度 | ★★☆ |
UIデザイン | 3DCADに慣れていない初心者にとって直感的ではない |
対応OS | 64bit版のWindowsとMac、Linuxに対応 |
対応ファイル形式 | 豊富なデータ形式に対応 |
プロセッサ | CPU 64bitのIntelあるいは、AMD 3.3GHz以上 |
メモリ | 最低: 8 GB 推奨: 16 GB |
料金 | 無料 |
FreeCADの特徴
- 無料利用可能:無償のソフトであるため、費用は一切かかわらず、ユーザー登録やライセンスキーの入力も不要
- 日本語対応:海外で開発されたソフトであるが、ほとんどの部分が日本語にローカライズされている
- 商用利用可能:企業も活用できる
- システム要件が低い:パソコンのスペック要求も低く、市販の一般的な3DCADよりも軽量
「FreeCAD」は、3Dデータと2Dデータの相互変換が可能で、つまり、3Dデータを2Dデータに変換したり、2Dデータを3Dデータに拡張することができます。これらの操作を容易にするために、ソフトには対応するワークベンチが用意されて、例えばパートワークベンチを使用することで、2Dデータを3Dデータに変換できます。
ただし、「FreeCAD」の主要なインターフェイスは英語が基本であるため、使用にはある程度の英語力が必要です。しかし、日本の開発者によって日本語版もリリースされて、ユーザーは必要に応じて日本語版のFreeCADをダウンロードして使用することができます。
CADソフトについてよくある質問
無料のCADソフトにはデメリットがあるのか?
無料のCADソフトを使用するには、確かにいくつかの欠点があります。有料のCADソフトと比べて、無料版は機能が制限されていることが多いです。また、ファイル形式の互換性の問題も頻繁に見られます。さらに、無料ソフトには持続的な収益モデルがないため、アップデートやメンテナンスが迅速かつ十分にサポートされない可能性があります。
CAD分野で最もよく使われているソフトは?
簡単に言えば、「AutoCAD」 は最も広く使われていることは間違いありません。しかし、CADソフトの選定はそれほど単純ではありません。たとえ利用者が多いソフトであっても、具体的な業務ニーズに合わなければ、かえって効率が低下する可能性があります。そのため、CADソフトを選ぶ際に、自分のニーズに最も適したソフトを選ぶことが非常に重要です。
まとめ
本記事で紹介した各ソフトは、それぞれ独自の特徴と強みを持っています。例えば、業界の標準とされる「AutoCAD」は、その広範な利用により市場で高い評価を得ています。「IJCAD」や「ZWCAD」は、コストパフォーマンスに優れ、コスト削減を重視する企業にとって理想的な選択肢です。一方、「BricsCAD」はその卓越した3D機能によって多くのソフトの中で際立っています。無料の「JW_CAD」や「FreeCAD」も、それぞれ無視できない競争力を持っています。
コストパフォーマンスとスムーズな操作体験を重視するのであれば、「ZWCAD」は優れた選択肢となるでしょう。自社開発のカーネルを使用し、業界で求められる主要な機能・新たな機能を統合することで、メモリ占有量を削減し、デバイスの要求も低く抑えています。最低限必要なメモリはわずか2GBです。
「ZWCAD」の価格は98000円で、買い取りであるため定期的な支払いは不要です。長期間に利用すれば、他のサブスクリプションベースCADソフトに比べて、はるかに安い費用で運用できます。それに、オフラインでも「ZWCAD」 をアクティベートできますので、官公庁関係があるユーザーも利用できます。
さらに、「ZWCAD」は30日間の無料トライアルを提供しているので、ぜひ一度ダウンロードしてお試しください。
業界 最高レベルのDWG互換性! 販売実績25年
信頼できる2次元CAD
登録不要!フォームの入力だけでOK!